どうして必要?
音楽理論は重要とさんざん言ってきましたが勉強する意味あるの?
時間の無駄だし、曲作ったり、楽譜を読んだりすることに時間を使う方が有効ではないのか。
勉強したところで、使うの?(高校の勉強みたいなこと言ってますけど…)
そもそも勉強って必要?ってとこまで考えなくちゃいけなくなりそうですが、ここで音楽理論の範囲で考えていきます。
メリット
音感が付く
音感って何
音感って絶対音感とか、相対音感とか言われています。
絶対音感の考察
よく生徒さんの保護者に絶対音感を身につけたいとか聞きます。
これは相対音感のことだと思います。絶対音感、必要ないです!
使っているのは相対音感部分で十分で、クラクションの音や生活音をドレミでわかったところで、うるさいだけで生活に支障をきたします。
別に、絶対音感で聴く方法を蓋をすればドレミには聞こえないですが、あまりにドレミがきつい音だとドレミできこえてきます。
考えるに、多分音の中にも、勝手に名付けますけど、音指数(音階で感じやすい数値)があって、周波数か何かで脳に届きやすい音、そうではない音が存在するのではないかと思います。
ドアが閉まる音、食器の音、車の音などはドレミで聞こえてきやすいです。人間の言葉は逆に聞こえにくいです。言葉を先に聞き取ってしまうからなのか何なのかはわかりませんが。
周波数がドレミでない音もたくさんあります、現に西洋以外の音階でドレミで数える12の音より多くの音階が存在するものもあります。
相対音感の必要性
ドレミで慣れてきたら、自然と身につくのが相対音感です。
相対音感は身に付きます!曲を聴いて耳コピをできるかどうかではないでしょうか。
何個の音を聴きとれるか、楽器名は?など、これも数値化すると面白いかもしれません。相対音感の数値化です。
相対音感が身につくのは努力、訓練でできます。
大人からでもできますが、やっぱり子供の脳はやわらかく(?)吸収がものすごい速さでできるので、早く始めたら早く身に付きます。
ここを鍛える記事もまた書いていきたいな、と思います。
幅が広がる
世の中にはたくさんの知らない世界でも音楽が存在しており、知るだけで幅が広がり、引き出しが増えます。
言ってしまえば誰しもがまだまだ勉強することがあり(私も全然ひよっこでまだまだです)、生涯学習ですね。幅も広いですが、奥も深いです。それだけ楽しいのですが。
応用力が付く
勉強することで、こういう場面はこうするといい、とか行き詰まりを感じたらこうする、など自分で対処方法が考えられます。
さらに効率化も生まれてきて、早くたくさんの曲をこなせるようになります。
デメリット
禁則によってしばられる
ある程度、勉強した時に訪れる、スランプです!
私もこれにしばらくがんじがらめにされて何もできない状態になりました(素直!笑)
勉強すればするほどというか、理論なんて後付けのものなのに、たくさんの禁止事項があります。
でも法律と同じで法を知っているから使えるのと同じことで、知っているものと知らないものでは説得力が違い、対処の仕方も変わってきます。
まとめ
基本理論は、禁止事項を学ぶことが多いのです。
でも、理論を、禁止事項から、どう発展させていくかを考えたら、意味があるものになるのです。
この転換に数年(?)いやもっとかかりました。
知ってて禁則を使ったりします。でもどうして使うかを説明できます。何も知らないで使うのとは違うと思います。
ベートーヴェン
ベートーヴェンは自ら構築して完成させたソナタ形式を後期に破壊(?)していきます。新しい領域に超えていったというかんじです。
後期の音楽本当にすばらしいです。もちろん中期の全盛期も素晴らしいですが!
禁則を破れというわけではないですが、がんじがらめにされる必要は全くなく自由なので、音楽に説得力を持たせる(演奏にしても作品にしても)のには理論や音楽全般の勉強は必須だと思います。
それでは次回をお楽しみに。