音楽理論は、できるだけ実践形式で
今日はコラム的に書いていきます。
色々な場所で講師をしていたのですが、思ったこと
- 楽器(ピアノなど)演奏するのは好き、曲を作るのは好きだったり好きな人は多いです。
- 理論とか背景とかは…ほんの一部のやる気のある子しか興味をもってもらえないです。専門的に進む子でさえなかなか好きな人は少ない現実です。
- ピアノ個人レッスンだと30分でテキストとプラスして丁寧に理論を教えるのなんて不可能、レッスン回数を増やすとかは今時の子は忙しいし、そこまでする本気の子もなかなかいない。
- 早く始めた方が絶対に演奏にとっても曲作りにとっても絶対にいい。毎日の積み重ねなので。
簡単に身についていく方法を考えて模索して、提案していきたいと思っています。
昔習っていたけど今は全然弾けない、という人
忘れているだけです。練習や経験は無駄になりません。
全然弾けないのは弾いていないだけで、全くのゼロからの初心者と始めるのとは絶対にベースが違うはずです!やったことは絶対無駄にはならないはず!弾いているうちに少しずつカンが戻ってきます。
どうして忘れるの?
定着の仕方に問題があります。
進んではいても、定着していないのです。
1曲進んでマル、また1曲、マル、の繰り返し。1曲ずつ忘れながら弾いています。それでも努力はどこかには残るんですが。
勉強と全く同じです。計算はできても文章題が解けるか、のように。
ピアノの練習、定着の仕方を自分で決めて高めていけるようになると、ほかの分野にも応用できるのだと思います。
現に高学歴の人はピアノをやっていた人が多かったりします。
年号や英単語をそのまま覚えると忘れます。
意味を持たせて、年号なら時代背景や人物、英語なら使用する場面まとめて覚えると忘れにくいの同じです。
自分の音楽を広げる
奥行きをもつ音楽へ
ここが重要です。上手に弾けたらOK!マル!となると薄い理解で進むだけになってしまいます。もちろん進むことは正義で、広げることと同じです。進んでから学ぶこともたくさんあります。
でも、どこまでいっても平面なのです。どんどん広がっていって、素敵な世界が見えてくるのと同じように、そこで奥行きを持たせていくのが理論や曲の理解です。奥行きが広がるともっと素敵な世界、自己表現につながっていきます。
逆に言うと、奥行きを持たせないのはもったいない!!!
音楽って表現してなんぼです。
進むことが目標ではないはず。(上には上がいる世界)
どんどん音楽を進んで面積を広げていくと同時に奥行きも広げていくと、何乗にもなって広がっていきます。
そうしていくうちに、表現が生まれてくるものだと思います。
奥行きを最初から伸ばしていくと、うまくなる速さがどんどん早く、どんどん深く、いいことしかないです。
何より楽しい!
演奏技術で伸び悩んでる人へ
練習しても練習してもうまくなりにくい、練習疲れ
→ちょっと寄り道かとも思いますが、理論や曲の理解をしていくと、寄り道でなくぐっとのびます。急がば回れです。
練習のポイントがわかってきます。
実践してみてほしいです。
音楽生活に奥行きを持って楽しめるように、引き続き頑張って書いていきますので、興味を持っていただけると嬉しく思います。