ⅠとⅤ7伴奏づけ2つだけの場合
前回はメリーさんのひつじの続き、Bを作ってみました。
まだ和音はⅠとⅤ7、2種類、しかも真ん中の音を抜いている状態なので、めっちゃくちゃ簡単だと思います。
このBの部分、ⅠとⅤ7適当に入れてピアノで弾いてみてください
おかしいな、と思ったら逆です。2つの場合だと、これでいけます!
簡単なのですぐ答え合わせします。
Bの部分の和音記号(ハ長調)
Ⅴ7→Ⅰ→Ⅴ7→Ⅰ
Ⅴ7→Ⅰ→Ⅴ7→Ⅰ
でした!
それでは全部を両手で弾きましょう!
できるだけ、楽譜を見ないで弾けるようにしましょう。
右手のメロディーを見てできれば和音記号、コードネームさえ見ないで弾けるようになるといいですね。
とにかく、楽譜を見ながら弾くのではなく、頭を使って弾く習慣をつけます。
今日のひつじは悲しみの中
ハ短調の登場
さぁ、いよいよ短調にしてみます。
短調のイメージ。…暗い、悲しい、きれい、美しい、儚い…などなど。
響きの違いを味わいながら弾いてみましょう
……て言われても、どう弾けばいいのかわかりません。
理論を置いておいて、実践のみの話だと簡単です。
ミをミ♭にして弾く、それだけです!左手Ⅰ、Ⅴ7は同じです。
もう楽譜も書きません。
上の楽譜を見て、ミをミ♭に変えるだけです。
長調と全然違う響きですね。悲しい…(笑)
もちろん両手でBの部分も弾いてください。
ヘ短調も弾けるはず。
レッスン2で移調をしました。
ヘ長調(ファソラシ♭ドに手を置く)に移調したので、弾けると思います。
ヘ短調ではどうなるでしょう。またまた左手Ⅰ、Ⅴ7は同じです。
ヒントなしで弾ける人は弾いちゃってください。
ハ長調→ハ短調ではミがミ♭になりました。
ヘ長調→ヘ短調ではラがラ♭になります。
つまり、3の指(中指)をフラット(=半音下げる)にすると短調になる
ハ短調とはまた違う響きですよね。調によって、イメージが変わってくると思います。
曲の調によってイメージが違うのは調合や高さが違うからです。
曲を作るときも調性で曲の雰囲気が変わります。
なので私はカラオケでは絶対原曲のキーじゃないと違和感満載で歌えません。おっと脱線しました。
長調と短調の定義
楽譜で見たら難しいのです。
楽譜ベースでみると…
ハ長調は調号(フラットやシャープ)はなにもつきません。
ハ短調は調号はフラット3つ(シとミとラにフラットが付きます)。
しかも大概の場合、シは臨時記号でナチュラルがついて、元の高さ(普通のシ)を弾きます。
ややこしい…(´ε`;)ウーン…
演奏ベースで見てみると…
ミとラにフラットをつける!
これだけです。
メリーさんではドレミファソしか出てこないので、ミに♭をつけるだけで弾けてしまうのです。
しかも左手はミを弾いていないので関係ありません。
とにかく、楽譜に頼らず弾いて覚えてください。
パワーコード
つまり、この左手のⅠ、Ⅴ7(ドソ、シソ)は長調でも短調でも同じでつかえる、便利な和音ということになります!
このⅠの真ん中の音がない和音のことをパワーコードといいます。
ギターでよく使います。
クラシック音楽においては、この真ん中の音ってものすごく重要なので、ほとんどパワーコードは使いませんが、わからなくなったとき、パッと便利なので使ってください。止まったりするよりよっぽどいいです。
メリーさんの場合、右手にミの音がたくさん出てきているので、パワーコードで左手の伴奏をつけても全然違和感ないのです。調性感があるのです。
これでミがあまり出てこない曲でパワーコードの伴奏だと、ハ長調の曲なのか、ハ短調の曲なのか、わかりにくくなってしまいます。
要は使いようです!
そろそろ慣れてきたので、パワーコードを卒業していきたいと思います。
まとめ
今回は簡単ですが何個かポイントがありました。
- Ⅰ、Ⅴ7の伴奏を付けるとき、とりあえず弾いてみる。違和感を感じたら違う方を弾く。(まだ簡単です)
- ハ短調にする(ミを♭)
- ヘ短調にする(ラを♭)
→つまり3の指(中指)をフラットにすると短調になる - パワーコードは長調短調、関係ないので使い方によってはとっても楽に弾ける。
こんなかんじです。
できましたでしょうか。
次回をお楽しみに!