さんぽ
「さんぽ」を上級バージョンに編曲したものを弾いてみました。
「となりのトトロ」のオープニング曲で、久石譲さん作曲、中川李枝子さん作詞、井上あずみさんが歌う名曲です。
知らない人はいないほど有名なので、子供の集まる会では必須曲(?)です。
「さんぽ」を弾く機会は何といっても多いです。
人前で弾くときのレベル
実際人前で弾く機会があると、何を弾こうかすごく迷います。
選曲、さらにレベルです。
聴いてくださる方の年齢層にもよります。
弾きたい曲、得意な曲、聞く人が聞きたい曲が全て必ずしも一致しません^^;
寄せていくか、我が道を貫くか!
子供向けの会だったら、なおさらです。
秒で飽きる子供も容赦なくいるので(^^;)ひきつける演奏もさることながら、曲の力を借りて聴いてもらうことも大事になります。「さんぽ」はその点確実です!
ピアノ上手な方も、先生もたくさんいらっしゃるので、専門性を取り入れつつ、簡単すぎず、のレベルの楽譜って(上級でも簡単なものが多い)探してもなかなかありません。
そして今はYouTube聞いている人も多いので、ノンミスで弾くのは当たり前、と聴く人の耳が慣れてしまってハードルかなり上がっている気がします。
弾きにくすぎず派手で!となるとやっぱり既製品を探す作業より、作った方が速いです。
「さんぽ」の構成
この編曲は原曲と同じです。
ハ長調(C Major)で、途中3コーラス目からは変ニ長調(D♭Major)です。
~~~1コーラス目~~~
イントロ
→テーマ【A】(あるこう、あるこう~)
→【B】(さかみちトンネル~)
~~~2コーラス目~~~
→テーマ【A】
→【B】
~~~3コーラス目~~~
→イントロ(3コーラス目へのつなぎ)
→テーマ【A】(半音上がってD♭で)
→【B】
→エンディング
スッキリして短め、3コーラスの構成となっています。
A(ab)→B(ab)
×3回
シンプルです!!!
だからずっと色褪せない、飽きさせない、親しまれてきた曲なんだと思います。
テーマのメロディ(フレーズ)
さて、以前メロディー(フレーズ)の構成は、曲を作ろう(2)の記事でも書きました。
あるこう
あるこう
わたしはげんき
1:1:2のフレーズになって、歌詞の流れ的にも1:1:2の完璧なフレーズです。2の割合の長いフレーズでドミソド↑~と盛り上がりも作っています。
メロディー自体も2人が会話しているような質問と答えのようなメロディのフレーズです。
- ①さん あるこうあるこうわたしはげんき~
ミソド~ソラソ~ドミソド~シラソ~ - ②さん あるくのだいすき、どんどんいこう
ララララ~ドシラソ~ラソラソレミド~ - ①さん さかみちトンネル、くさっぱら
ラ♭ラ♭ラ♭ラ♭~ソソソソ~ファファファレミ~ - ②さん いっぽんばしにでこぼこじゃりみち~
ドドド↑ド↑シソラ~ラシドレドシラソ - ①+② くものすくぐって~くだりみち~
ドシドソミドシ~ソソラシド~
こういう発想から編曲を始めていったら楽しいと思います。
パートを振り分けたりの作業へと繋がります。
わかりやすいメロディ
わかりやすい歌詞
わかりやすい構成
わかりやすいものの安心感はみんな同じく共感できます。
定番物は好まれます。
原曲がシンプルですばらしいので、派生して○○バージョンとかたくさん編曲ができたりするんですよね。
分析って結局後付けのものなので、文章で書くと陳腐になりますが、パズルがピタっとあうと素晴らしいものができます。
それでは、次回をお楽しみに。